こんにちは、大府市柊山町のメガネ屋・GLASS JOY 02の中村です
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ここ10日ほど記事をあげるペースが落ちていました。
お買い上げいただいたお客様向けのお手紙を定期的に出しているのですが、その準備に追われていたためです
今日発送となったので、これからはガンガンあげていきます
…と言いたいところですが、これからは週2回プラスαくらいののんびりペースで行くつもりです。
よろしければお付き合い下さい。
さて、先月あげた
「見づらくなったらメガネはまた新調しないといけないの?」の記事の中で、白内障術後のレンズ交換について軽く触れました。
今回はそれにまつわるエピソードをお伝えします。
11月にお越しくださったお父さん。
白内障の手術をされ、今まで使っていた眼鏡の度数が全て合わなくなりました
そのためメガネを作り直さないといけません。
レンズ交換も検討されましたが、せっかくなので新調することに。
白内障の手術をすると遠くが見やすくなるか、お手元が見やすくなるか、目の状態はどちらかになることが多いです。
お父さんはお手元に合わせていたため、裸眼だと遠くのものがぼやけてしまいます。
そのため遠く用のメガネを作ることになりました。
事務仕事や読書の際はメガネを外してご覧いただく形です
しかしこの使い方のデメリットは、お手元を見る際、いちいちメガネを掛け外ししないといけないこと。
その点はお伝えしていましたが、その煩わしさが想像以上だったよう
お作りいただいたメガネは運転用にして仕事用としてもう一本遠近を、ということで先月再度お越しになりました。
でも僕は「本当に遠近が合うだろうか?」と疑問に感じました。
「シニア用メガネ」というと遠近両用メガネや、お手元専用のいわゆる老眼鏡をイメージされる方が多いですが、実はそれ以外にもあります。
「中近(あるいは近中)」というメガネをご存じでしょうか?
遠近は文字通り、遠くにも近くにもピントが合うメガネです。
掛けたまま運転もできますし、スマホや本の文字なども読めるので、生活の基盤を支えるものとなります。
しかしお手元の視野は限定的なので、長時間お手元をご覧いただくのに向いているかと言えば微妙なところです。
一方で中近は室内用のメガネ。
遠くの見え方を少し犠牲にしているため運転はNGですが、その分、お手元の視野は広がります。
そのため長時間のお手元作業も、遠近よりは負担が少なく済むのです。
また遠くを犠牲にしているといっても、室内の景色は大よそ把握できるので、移動の際に掛け替える必要がありません(画像イメージ参照)。
お父さんのお仕事は事務系で、PCや書類とのにらめっこが多くあります
遠近をお作りすれば当初のご希望は叶えることになるけど、その先にある“真のお困りごと”を解決できるだろうか?
その点が疑問だったのです。
もちろんお手元の視野が十分であれば遠近に越したことはないので、ひとまず両方の見え方体験をしていただくことにします。
まずは遠近の体験用メガネをお掛けいただくことに。
確かに遠くの景色はよく見えているし、手元のものも見えている。
お手元の見え方は“可もなく不可もなく”といった印象です。
続いて中近をお掛けいただき、お手元周りをご覧いただくと…
「これこれ!これを求めていたんだよ!」。
視野の広さがかなり楽になったようで、満面の笑みに変わります。
店内(室内)の見え方もこれなら十分とのこと。
お父さんのシーンには中近の方がハマったようです
最近は遠近という言葉が一般的になってきた分、「遠近こそが老眼のベストの対処法」とお考えの人もみえるかもしれません。
でもそれ以外にもメガネは色々ありますし、その人の環境によっても合うものは異なります。
先入観にこだわらず、まずはお悩み事を相談いただけたらと思います
実はこの方同様、掛け外しが煩わしいから遠近を作ろうとお越しになり、中近をお作りしたお客様のエピソードが最近もありました。
ちょっと違った視点でお伝えしようと思うのですが、さすがに長くなってしまうので(ここまでで十分な長さですが…)また次回に。
お読みいただき、ありがとうございましたm(__)m