こんにちは、大府市柊山町のメガネ屋・GLASS JOY 02の中村です
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タイトルを見て関心が湧き、お越しになった方もみえるでしょうか？
医療の光と影を描いた「白い巨塔」。
昭和、平成、令和と何度もリメイクされた名作ですね
その主役となる医師、財前五郎と里見脩二。
ここでは平成・唐沢寿明バージョンをベースにお話しさせていただきます（昭和と令和はしっかり見ていないだけですが）。

自分の実力を誇示して、出世・名誉・富を手に入れようとする財前先生。
出世や名誉には見向きもせず、ただ目の前の患者さんに向き合う里見先生。
どちらの生き方に憧れるか？と聞かれると、特に男性は意見が分かれるかもしれません。
でも自分の身体のことをどちらに相談したいか？と聞かれたら、里見先生と答える人が多くなるのではないでしょうか？

実は先日、あるお客様がお越しになり見え方についての悩み事を相談くださいました。
それが前回の最後にお伝えした「中近」というメガネをお求めいただいたお客様。
元々は遠近両用メガネをご希望でしたが、どうしようかと悩んでいたそうです。
※中近の内容については前回の記事もご覧ください。

というのも、この方の同僚が遠近を作ったのですが、見ていると実に使いづらそうな様子。
遠近なのにメガネを掛け外ししながら手元を見ているので、買ったお店に相談した方がいいんじゃない？と勧めました。
でも相談した結果、お店では「これ以上度数を上げても効果はない」と突き放され、結局使いづらいまま掛けているそう
そのような上手くいっていないケースを目の当たりにしていたので、遠近にするにしてもしっかり相談したうえで決めたい。
でもそんなところあるだろうか？と考えていたところ、当店に相談しようと思いついたそうです。

じっくりとお困りごとや生活パターンを伺ったうえで目の状態をお調べしていると、この方も中近が相応しいように感じます。
そこで体験用メガネでご覧いただくと、案の定、遠近よりも中近の方が自然で快適。
「こんなメガネがあるなんて知らなかった！」と、相談しに来たことを喜ばれていました。
予想外の感動をご提供できたようで、僕もとてもうれしかったです

白い巨塔の終盤、財前先生は執刀した患者さんが亡くなったことで遺族から裁判を起こされます。
その中で弁護士が里見先生に「がん治療において医者と患者が向き合うために最も大切なことは？」と意見を求めるシーンがあります。
里見先生の答えは「話すことに尽きる」でした。

どのような治療方法があって、それにはどのようなメリットとデメリットがあるか。
それをお伝えして、患者さんが納得して最良の選択をする。
そうやって医者・患者がそれぞれの思いや考えをぶつけ合うことが大切だと里見先生は言います。
財前先生の技術を追求する姿勢は大切でしょう。
でも里見先生の人を見る姿勢が損なわれると、どれだけ積み上げられた技術も脆いものになることがあるのかもしれません。

大げさかもしれませんが、メガネづくりも同じだと思っています。
お客様にとって、「見ること」は人生において大きな意味を持つものです。
それだけに作る際、安心を求めるのは当然のこと。
安心のためにはお客様の声に耳を傾け、そのお困りの状況を想像したうえで適切なメガネを探り、ご提案する。
それがメガネづくりの土台だと考えます。

それをやり切れているかといえばまだまだ甘い点はあります。
でもそこに注力する意識だけは妥協せず持ち続ける。
そのような思いでおりますので、しっかり相談したいとお感じの方はぜひお訪ね下さい。
ご来店をお待ちしています

お読みいただき、ありがとうございましたm(__)m