大府市東海市の皆様、こんにちは。
大府市柊山町のメガネ屋・GLASS JOY 02の中村です
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家のDVDレコーダーはキーワードに紐づく番組を自動で録る「おまかせ録画」にしていて、職業柄キーワードの一つを「メガネ」にしています。
気づけなかった番組を録ってくれるのはありがたいのですが、漏らさず録ってくれるのも考え物
NHKの動物紀行的な番組で「ワオメガネザル」が出る回も欠かさず録画されてしまいます。
しかも頻繁に出てくるようで、月に2~3回は録られているでしょうか
動物は馬のことしか詳しくない僕。
お店での話やこの冒頭で動物ネタが多くなってきたら、録画の番組を見出したんだと思って下さい。
さて、そのおまかせ録画で録られていた一つが先々週の「マツコ&有吉のかりそめ天国」。
マツコさんが「手元が見えない」ということで、お似合いのメガネを探そうという企画です。
その中で気になる部分がありました。
ずんの飯尾さんがメガネ屋さんに行き、似合いそうなものを何本かチョイス。
その中からマツコさんがお気に入りのメガネを見つけます。
するとコーナーの最後にこんなナレーションが。
「後日、度付きのレンズを入れてもらい、マツコさんにお渡しします(というニュアンスでした)」
恐らくマツコさんは検査をせず、お使いのメガネを調べて、それと同じ度数のレンズを入れたということかと思います。
皆さんもお使いのメガネの調子が良いと、「これと同じ度数にして」と言って新調したことがあるかもしれません。
でもこのメガネの作り方、決してお勧めはできません。
つい先日、「他店で前のメガネと同じ度数で作ったんだけど…」というM様がお越しになりました。
お使いだったメガネは遠く用(近視・乱視用)でよく見えていたので、それを参考に初めて遠近両用をお作りになったとのこと。
でもどうにも手元が見えない
使い方に慣れないせいかと思い、今はタンスの肥やしとなっているそうです。
このようなケースではお手元の度数が合っていない可能性もありますが、M様の場合、それが原因で見づらいわけではありませんでした。
遠くを見るための度数、これが強すぎたのです。
遠く用の度数が過剰だと、お手元を見る際の負担が高まります。
特に遠近両用のような老眼症状を解消するためのメガネの場合、その影響は顕著なのです。
M様は今回もお使いのメガネの度数通りに作られることをお考えでしたが、念のため目の状態を見ることに。
すると今回の検査では、お持ちのメガネの度数より近視が弱く出ます。
しかも弱くした方が視力は良く、実際に遠くの景色もよく見えます。
その度数にして体験用の遠近両用メガネでご覧いただくと…。
「あれ?新聞の文字が読める!」
試しにお使いのメガネの度数を参考に遠近でご覧いただくと、やはり見づらい。
つまり以前のメガネは今の目の状態に対して強すぎることで、お手元の見づらさを招いていたということです。
当店では初めてお越しの方は必ず検査をさせていただいています(処方せんをお持ちの場合は除きます)。
なぜかといえば、
お持ちのメガネを作った当時と目の状態が変わっていることが多いから。
「見づらい」という状態は案外、自覚しにくいもの。
日常生活が支障なく過ごせていれば「見えている」と思いこんでしまいますが、合っている状態と見比べて判断したわけではありません。
M様のように検査をして、初めて気づかれる方は少なくありません。
また視力は良くても、
先日の記事のように目の「調節」で補っている場合もあります。
それは目にとって常に負担を強いながら見ることになり、「何となく目が疲れる…」ということも招きかねません。
こういったことを防ぐためにも、必ず目の状態を拝見するようにしています。
もちろん当店での検査結果を無理強いしたいわけではありません。
お持ちのメガネと検査結果に大差がなく、お持ちのメガネの度数のままでも支障なさそうな場合はそのまま使うこともあります。
でも多くの場合、強すぎる状態より目に合った状態の方が、見え方も疲れ具合も改善する傾向です。
ご縁のあった方には、できることなら快適な「見る」でお過ごしいただきたいと思っています。
皆様にもそんな思いが伝われば嬉しいです
お読みいただき、ありがとうございましたm(__)m