大府市東海市の皆様、こんにちは。
大府市柊山町のメガネ屋・GLASS JOY 02の中村です
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愛知県知事選挙が終わりました。
4月には統一地方選もあり、大府も市議会選挙があります。
どんな春風が吹くのか、楽しみにしたいと思います。
さて、昨年お手元専用のメガネ(いわゆる老眼鏡)をお作りいただいたS様が、久しぶりにお越し下さいました。
仕事で手元が見づらいな…と感じるタイミングで資格試験にも挑むことになられたS様。
お仕事や勉強のためにメガネを作ることにされました。
メガネを作ったことでデスクワークや試験勉強も快適。
これまでより格段に楽になったそう。
それでも話の途中、こんな一言をつぶやかれました。
「使ってみて初めて、中村さんが(お手元専用以外に)近々をお勧めされた理由がわかりました」。
まず「近々」とは何か?
お手元専用と近々は、同じ近く用のメガネです。
前者は専門用語でいうと「単焦点」というタイプのレンズで、その名の通り焦点(ピントの合うところ)が一つしかありません。
それに対して
近々は遠近両用メガネ等と同様、焦点が複数あるもの。
遠近は遠くから近くに焦点が合うものですが、近々は近くに複数の焦点を作ります。
遠近は“近”にピントを合わせやすくなるのですが、決して視野が広いとは言えません。
近々は手元に特化している分、遠近より視野が広め。
そのため「近用ワイドレンズ」とも呼ばれます。
ではお手元専用と近々で何が違うのか?
それは
「守備範囲=奥行きの視野」です。
お手元専用は、ピント合わせの力の不足加減(老眼症状の程度)に応じて度数を設定します。
初期の老眼症状では、お顔から60〜70cmくらい離れたところに合う度数に設定し、30〜40cmくらいのところへは残っているピント合わせの力を使って見るよう、作ることが多いです。
こうすることで手元の書類やスマホだけでなく、それより10〜20cm離れたPCの画面等も見えるようになります(画像①)。
しかしこれが50才を過ぎ、そこそこの老眼症状を呈してくると-。
力があまりないため、60〜70cmに合った度数のメガネでは40cmくらいにピントが合いません(画像②)。
そのため40cmくらいが楽に見えるよう度数を設定します。
しかしこうすると、
今度はPC等が見づらくなる(PC等は少し近づいて見ないといけない)という問題が発生してしまうのです(画像③)。
単焦点(ピントが一つ)の弱点と言えるでしょう。
その点、
近々は近くに複数の焦点が合うため、レンズの力で手元周りにピント合わせがしやすくなります(画像④)。
つまり
奥行きが広がる。
力が低下した人でも、デスクワーク等の手元周りが楽に見えるよう設計されたレンズが近々というわけです。
S様は年令がちょうど50才。
PCはマルチディスプレイをご使用のため、通常のPCよりさらに少しお顔から離れます。
そのような背景から、念のため近々もご提案させていただきましたが、その際はひとまずお手元専用をお選びに。
もちろんそれでも以前より見え方は改善したのですが、微妙な使い勝手の不便を感じられ、先ほどの一言に繋がったわけです。
お伝えした通り、老眼症状が始まっても初期の方の場合はお手元専用でも十分なケースもあります。
50才以上の方でも、見たいものが本だけ、新聞だけといった具合に距離が限定される場合も、近々はオーバースペックになるかもしれません。
またお手元専用より近々の方がお値段も高くなるので、全ての50才以上の方に近々がお勧めというわけではありません。
ただ近々により、生活の質が劇的に改善する方も少なくありません。
近々が個々の条件に適しているか否かを判断することが、成功の肝。
そのためにはしっかりお話を伺ったうえでしっかり検査することが大切になります。
…と、老眼症状をお持ちの方には、PCやスマホでこの長文を読むのは苦痛だったかもしれません。
苦痛に感じた方はお手元専用と近々の違いを確かめに、当店へお越しいただけたらと思います(笑)。
ご来店をお待ちしています
お読みいただき、ありがとうございましたm(__)m
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